時の移ろいと彩りを楽しむ住まい
3000~3500万円
二世帯住宅は動線が重要ポイント。
みんなが集うリビングを中心にほどよい距離感でつながるプライベート空間。
二世帯住宅は動線が重要ポイント。みんなが集うリビングを中心にほどよい距離感でつながるプライベート空間。
昨今、二世帯住宅を考える方は増えており、もともとある実家の土地を生かしての同居や、離れて暮らす一人暮らしの親との同居を検討するなどそのケースはさまざまです。生活リズムの異なる2つの世帯がひとつ屋根の下でいかに快適に暮らせるか、その動線は非常に重要です。建築家が随所に込めたご家族への配慮が間取りに生かされ、心地よい距離感を実現したお家となっています。
ライフスタイルが確立されたご家族が住まう家という事で、家族ひとりひとりの居場所と、そこで時間を過ごして心地のよいスペースとなるような仕掛けを施した事、ワンちゃんも家族の一員であり、奥様が家事をするのにも後ろをついてくるというエピソードをお聞きしていましたので、それもまた微笑ましくなる様な空間づくりをご提案しました。
既にお持ちの物がある場合に、どの様な思い入れがあるかもお聞きするようにしています。今回は、奥様のピアノへの想いを読み取りつつ、お子様の感性を育んでいきたい、という意思を感じましたので、かなり生活に近い位置にあるという事と、ピアノをお子様に教えている様子を想像しながら、生活のワンシーンとして溶け込みつつ、少しだけ特別感を演出するためにこの場所をステージに見立てて、1段分ステップを設けたシチュエーションにする事で、とても印象的な設えになっていると思います。
このステージを通りながらライブラリーがあって、ちょっと腰掛けて本を眺められるスペース、階段を上がって、外を眺めながら佇む事のできる外部空間、ご主人の趣味部屋へとつながっていく導線によって、生活空間自体をとても心地よく、かつ流れる音楽の様に過ごしていただけるよう構成しました。お住まいになられてご家族それぞれの物語や想い出が、時間の移ろいと共に紡がれていくのを大変楽しみにしています。