ゆったりとした広さのある土地に建てられた、コンパクトで機能的な平屋。オーナー様の “憶い” をくみ取りながら、建築家ならではの豊富なアイデアと工夫で実現した、ご夫婦お二人の「これから」を刻んでいける住まいが完成しました。

ゆったりとした広さのある整形地。⽼後にも備え、平屋の計画でした。⼦育ても終えてご夫婦2⼈の暮らしとはいえ、まだまだ⼦供さん達とのコミュニケーションは⼤切にされていて、帰省の際には家族4⼈の暮らしをイメージされていました。ご主⼈もまだまだ現役で働き盛りで、とりあえずは今までとライフスタイルは変わりません。現状の暮らしの諸々を全て盛り込みながらも、将来に渡って可変性を持った計画が必要でした。

⼦供さん達の⼤切にしているコレクションを並べる棚、出張の多いご主⼈の仕事⽤の荷物や⾏き来の際の動線、⼤切にしている婚礼家具などなど。⻑年の⽣活で想いを込めた物と気持ちはいっぱいでした。だからこそ⼤切に扱い、間取りに落とし込む事で、唯⼀の住まいが出来上がっていきます。 今までの思い出と、これからの新たな記憶を刻んでいく住まい。暮らし始めてからすぐに愛着が湧く、永く永く暮らしたいと思える家となったことでしょう。

スッキリとした外観デザインは、通る人の目を惹きつけます。外壁色には落ち着いたアースカラーを取り入れつつ、凛とした雰囲気に仕上げています。

通りからみえないようにデザインされた玄関ポーチ。レッドシダーの木の温かみで家族を迎えてくれます。通りから見えないからこそ、玄関ドアの前に立った時の板張りのインパクトが引き立ちます。また、照明デザインとあわせて光の演出で玄関ポーチを印象付けてくれます。

玄関から入ると、その先にはリビングへダブルアクセスでつながるワークスペースが。背面には大容量の収納棚を設け、ワークスペース以外でも使えるスペースに。その先にはウォークスルークローゼットにつながります。限られた空間を最大限に有効活用する、建築家ならではの間取りの工夫が。

朝起きてサッと着替えられるように、洗面脇に設けたウォークスルークローゼットでスムーズな動線計画を。間取りの工夫が暮らしの時短につながります。

外からの視線に配慮しつつ、中庭を眺めるFIX窓を取り入れたリビングは、外への広がりを感じる空間。プライベートな時間を自然光も感じながら心地よく過ごせる場所。リビングの一角に設けた小上がりスペースは、ちょっと横になりたい時やさまざまな場面でちょうどいい場所に。

毎日の料理時間も心地よく快適な暮らしを実現した、自然光を感じられるダイニングキッチン。キッチンで作業をしながらも外にいるように自然を身近に感じられる空間です。白で統一されたキッチンは清潔感を感じられます。

プライベートな暮らしを保ちやすい中庭。自然光を取り込みながら、毎日立つ場所からみえる風景に。緑を眺められ、心地よさを感じられる暮らしを実現してくれます。

光の演出で上品な印象をプラスした洗面スペース。ホテルライクのような空間は、毎日の身だしなみの時間もワンランクアップした気分で過ごせるように。

洗面→トイレ→脱衣兼ランドリーとつながる水廻り動線。行ったり来たりを少なくする動線を確保することも、快適な暮らしを実現してくれるポイントです。